Dawn of An Ancient City / 古都の夜明け


 2006年7月に作曲されたこの作品は、栃木県足利市に拠点を置く足利市民吹奏楽団によって委嘱され、翌年1月28日、作曲者自身の指揮、同市民吹奏楽団によって初演されました。


 創作に当たり足利市にまつわる伝説や物語を取材し、また市内の歴史的な社寺仏閣を訪れ、更に文化施設なども拝観し時の流れを感じさせられる事が多々ありました。「東の京都」と言われる足利市ですが、ある時は歴史の渦中にあり、ある時は静かに時を過ごし、夜明けのごとく町が目覚める様子をこの作品に表したつもりです。非常にロマンチックでもあり、また絵巻物語りのように幻想的な一面も持つ足利市ですが、今後も静かに、日が昇るごとく発展していくのではと感じています。