ソング・フォー・オーボエは2002年2月12日に創作され、東京正人吹奏楽団(指揮 鈴木正人 氏)に捧げられました。
作品はアレグレット、アンダンテ、アレグロの大きく3つの部分から構成され、アレグレットの部分ではクラシカルな響きを持ちながらもリズミカルに進み、短いカデンツァをはさみ中間部のアンダンテに入ります。そのアンダンテではロマンチックな雰囲気を漂わせながらも、やや物悲しげなメロディを奏で、オーボエの音がよりその悲しさを増します。アレグロでは一転して明るくスピード感のある楽しい表現になっています。
ソロオーボエ、伴奏ともにやや高度な技術を要求されますが、理解しやすい作品となっています。
初演は、オーボエ独奏、坂本真紀 氏、指揮、鈴木正人 氏、東京正人吹奏楽団の皆さんによって、2002年7月7日、練馬文化センター(東京都練馬区)にて行われました。
写真は初演をして下さったオーボエ奏者、坂本真紀 氏です。
楽譜はメトロポリス出版社から出版されています。